スミレサイシン 【 菫細辛 】
鳥取県大山山麓 5月4日・撮影
とろろになる山菜
日本のスミレの中では、もっとも大きな葉をつける。花より少し遅れて葉が広がるが、葉の長さは5〜14cmくらいはあり、草の高さも15cmくらいになる。花も大きく、小さなスミレの花を見慣れた目には、ちょっとドキッとする。日本海側の雪の多い山地に生えているので、花は4〜6月ころまで見られる。ワサビを少し細くしたような地下茎をおろし金でおろしたり、すり鉢でたたいたりして、とろろのようにして食べるととてもうまいそうだが、まだ食べたことはない。茎や葉、花もお浸しや和え物、天ぷらにして食べるそうだ。要するに、雪国の山菜であり、トロロスミレともいうそうだ。太平洋側には、よく似ているが葉の細長いナガバノスミレサイシンという種類が分布している。
(2004.4.15更新)
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