マムシグサ 【 蝮蛇草 】



山梨県南巨摩郡 ・5月20日撮影

妖しげな花に ギョッ!

野山では新緑が目にまぶしく、爽やかな風が渡っていく。ハイキング、山菜採り、バードウォッチングと、野外へ出かけるには絶好の季節になってきた。
爽やかな気分で野山を歩いているとき、森の木陰などで、思わず、ギョッ! と驚かされることがある。マムシグサの花である。
晩春から初夏の林の中などの少し暗くて湿ったような場所で、その名の通りマムシが鎌首をもち上げたような、妖しげでグロテスクな花を咲かせる。
茎の高さは大きいものでは1m近くにもなり、初めて見かけたときは、やはりうす気味悪い感じがする。ところが、よくよく見ていると、どことなくおとぎ話にでも出てきそうな可愛らしいところもある。
花の形や模様は、まさに「造化の妙」と感心させられてしまう。それもそのはず、ミズバショウと同じサトイモ科で、かなり近い間柄である。
マムシグサの仲間をテンナンショウ属というのだが、この仲間の分類は、はっきり言って私などにはほとんどわからない。この写真のマムシグサもちょっとあやしいかも知れない。

(2001.5.13更新)

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