四国八十八ヶ所遍路 その3  2021年1月14日更新 (その1はこちら) (その2はこちら

 (つづき)

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民宿・山茶花 



阿南市新野町秋山 2020年10月2日朝・撮影




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9日目。朝からご飯をお代わりして、腹一杯食べた。食堂のすみのテーブルにはお接待の食べ物が所狭しと置かれている。自由に持っていってよいことになっている。イヤシイ系のオイラは、バナナ、ゆで卵、菓子パン、お菓子、飴を少し頂いた。今日の行動食はこれで十分である。
女将さんは相変わらず、明るく、元気で、心優しいカントリーおばちゃんだった。



22番札所 平等寺 仁王門



阿南市新野町秋山 2020年10月2日・撮影


平等寺は朝参り。



月夜御水庵  六地蔵



阿南市新野町秋山 2020年10月2日・撮影

谷間の薄暗く湿った寂しげなところだ。2019年の2月にここを歩いたが、その時やっていた道路工事をまだやっていた。


海だ〜! 田井ノ浜海水浴場



徳島県海部郡美浜町 2020年10月2日・撮影

遂に、今回の遍路ではじめて海に出た。こういうときは、なぜか、「海だ〜!」と叫びたくなり、叫んでしまう。左は、JR牟岐線、臨時・田井ノ浜駅。



JR牟岐線踏切 田井ノ浜駅近く



徳島県海部郡美浜町 2020年10月2日・撮影

ちょうど徳島行きの電車が通過した。


大浜海岸



徳島県海部郡美浜町 2020年10月2日・撮影

ウミガメが産卵に来ることで有名。右奥が日和佐の町。



23番札所 薬王寺 本堂 瑜祇塔(ゆぎとう)



徳島県海部郡美浜町奥河内 2020年10月2日・撮影



日和佐の町薬王寺の瑜祇塔から)



徳島県海部郡美浜町奥河内 2020年10月2日・撮影


阿波の国・徳島県最後の札所、23番薬王寺をやっと打ち終えた。
今日の歩行距離は、22.4km。よく歩いた。
海沿いルート(県道25号)と山側ルート(国道55号)の2つの遍路道があるが、店や休憩所、景色や道のアップダウンを考えて、前回と同じ海沿い遍路道を歩いた。距離は海沿いのルートのほうが少し長いようだが、海沿いのほうがいいように思う。
天気がよくなったので、思いのほか順調に歩けた。というか、歩き遍路も1週間を過ぎると、よく聞く話だが、体が慣れてきてよく歩けるようになるという、その状態に入ったような感じがする。
道の駅日和佐の中にある東屋に泊まることにした。5時を過ぎていたので、通りの前のうどん屋に行った。ちょうど店が閉まったところだった。しまった!
店じまいしている人に聞いたら、隣が温泉でその中のレストランがやってるということだった。それは知らなかった。それなら、食事より温泉が先だな。ここの温泉は薬王寺温泉といって、お寺の温泉らしい。いい湯だった。ただ、足のマメの破れたところが痛てえ。少し膿み始めているようだった。薬を塗ってカットバンを貼った。
温泉を出たら、一直線にコンビニへ行ってしまった。缶ビールとおつまみ弁当を買って、結局東屋で晩飯。
道の駅日和佐は大きく、売店も充実している。周辺にも店が多い。しかもJR牟岐線の日和佐駅と隣接している。テントを張った東屋は駅の階段を下りてきたところにあるので、電車が着くたびに人が降りてきて、結構目立つ。でも、誰もなんにも言わない。チラッと見る程度である。ここでは、お遍路は特別扱いのようだ。いや、特別な扱いはなにもされていない。
薄暗くなったころ、隣の東屋にお遍路さんが到着した。手際よくテントを張り始めた。あれ、どっかで見た顔。あれ、一昨日大井小学校跡で会ったアンパンマンおじさんじゃないか。(わたしが勝手に付けたニックネーム)短パン姿だった。すげー。挨拶はしたが、話はしなかった。そんな雰囲気の人だった。




薬王寺の瑜祇塔のライトアップ (道の駅日和佐から



徳島県海部郡美浜町奥河内 2020年10月3日午前4時30分・撮影


道の駅日和佐の東屋



徳島県海部郡美浜町奥河内 2020年10月3日朝・撮影

(たまたま左に写っているのが、歩き遍路のアンパンマンおじさん。中央がオイラのザック。)





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