シンビジウム


静岡県南伊豆・1月撮影

 

人工の美とはいえ

洋ランのシンビジウムは、野生の花ではないが、たまにはいいだろう。
冬場の花屋の店先には、洋ランの鉢植えがところせましと並んでいる。洋ランもいまや特に高価な花というイメージは少なくなってきたような感じがする。
先ほど、昼飯ついでに近くの花屋をちらっとのぞいてみたら、あまり花付きのよくない小ぶりのシンビジウムだったが、安売り品なのだろう一鉢1800円で出ていた。ずいぶん安くなったものだ。もちろん高級品は奥の保温室に大事そうに鎮座していたことはいうまでもないが。
さて、洋ランというのは、なんとなく変わった呼び方なのだが、明治のはじめころにイギリスやフランスなどの西洋から輸入されたランなのでそう呼ばれるようになったのだという。でも、そもそもの原産地は赤道をはさむ熱帯・亜熱帯の地域である。だから、洋ランももとはといえば野生の花なのである。現在でも、愛好家によってオーキッドハンティングが行われ、新種が発見されているという。そして、新たな原種がさらに品種改良を生み、人工の美をきわめつくしていくのだろう。
この写真のようなシンビジウムの故郷は、オーストラリアからインド、ビルマ、べトナムあたりだという。花色は、赤・桃・白・黄・緑などがある。華麗な花の美しさはもとより、10℃ぐらいでも冬越しできるので育てやすく、しかも花が2か月ほども楽しめる点が人気の秘密なのかもしれない。

昨年来の仕事がやっと終わった。ホントにきれいさっぱり終わった。そんなこんなで、昨日はS社のKさんが来られた。営業に引き連れられての急な拡販出張だったという。大変である。少し仕事の話をしてから、じゃあ、いきますか…と、威勢よく夜の街にくり出したいのは“やまやま、かわかわ”(Kさんの口癖)なれども、こんなご時世ゆえ、見栄も外聞もなく超安居酒屋の地下になだれ込んだ。ここはとにかく安いのだ。かつてはニコヨンのたまり場だったが、いまや地下はサラリーマン、階上はWの学生がコンパで占拠している。生中350円、日本酒升酒1杯140円!!!“あとを引く旨さ”(Kさんが発見)のキャッチコピーどおり、3杯飲んだら翌朝は頭がガンガンくる。たぶん合成酒なのだろう。東京広しといえども、ここより安いとこは、立ち飲み以外にまずない。事情通の飲み助なら、もう店の名前までお分かりだろう。それはさておき、話題はいろいろエロエロ。なかでも、ネット。実はありがたいことにKさんはこのホームページの熱心な愛読者であらせられる。隅から隅まで全部読んだ、写真も全部見た、とおっしゃる。コワイかたである。日付から裏をとってやがる…(失礼)いらっしゃる。仕事ほったらかして山ばっか行ってるのバレバレなのだ。まっ、いいか、よくないよな。どうしよう…。でも、Kさんに言わせれば、こういった日記風私生活垂れ流し日常雑記や旅行記がおもしろいのだそうだ。そして、いつか自分が書かれることを楽しみにしているのだそうだ。左様とあらば、軽佻浮薄の嘘八百、口からでまかせ腰軽男を自称するわたしですから、本日は、さっそく禁を破ってちょっとサービスとあいなったわけ。さて、さて、酒も安いからって調子に乗れば、まあそれだけたくさん飲むことになるよな。飲みにも飲んだりいつの間にやら生ビール11杯、おまけに升酒も少々。Kさんとは1軒でお終いなんてあり得ない。なんせはるか昔の初対面の先斗町で、お互いのお尻さすりながら飲み歩いた仲なんですから…(なぜケツさわり合うことになったのかいまだ不明)。近くにこれまた安くて旨い回転寿司があるので、そこで仕上げをと思えば、ここでもまた生ビールになっちゃった。ああ、ここまでくればあとはもう勢いだ〜とばかりに、なにやら怪しげなピンクのネオンの前を行ったり来たり呼び込みの兄ちゃんとああでもないこうでもないなんてやらかしはしたがまあすでに出来上がってしまった足どりと目でヤメときましょかと、マジメに今夜のお泊まりの駅前ホテルまでお送りして、お開き。飲んでしゃべっただけなのかも知れませんが、ホント楽しかったです。お疲れさまでした。だいじょうぶでしたか?

(2002年1月24日更新)

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