マンサク 【 万作 】



東京都小平市 都立薬用植物園・1月31日撮影


東京都小平市 都立薬用植物園・1月31日撮影

写真はシナマンサク

今年も豊年満作の花

早春の山で、真っ先に咲く花といえば、やはりこのマンサクだろう。2〜3月ごろ、葉に先立って黄色でねじれた紐状の四弁花を咲かせる。花の形は確かに変わっているが、直径3cmほどで小さく、見ばえがするとはいいがたい。でも、まだ花の少ない時期だけに、枝先にいっぱいつけた鮮やかな黄色い花は人目をひき、いち早い春の訪れをおしえてくれる。
マンサクという名の語源は、花がさかんに咲いて枝に満つるところから、豊年満作の「満作」の意味であるとか、また、他の花に先がけて「まず咲く」が訛ってマンサクの名になったなどの諸説がある。
いずれにしても、この花の名はどことなくほほえましく、おだやかでおっとりした早春の雰囲気が感じられる。

(2001.2.7更新)

一覧へ

inserted by FC2 system