ニワトコ 【 接骨木 】



東京都 東大和市・2月撮影

 

若芽は山菜や薬用に

ニワトコは、春早くに芽吹く落葉低木のひとつで、東京あたりの早いところでは2月の中ごろからほころび始める。いく枚もの葉がはかまを押し分けて展開すると同時に、ブロッコリを小さくしたような形の花のつぼみが顔を出す。
このころの若芽を摘み採り、早春の山菜として食べられる。天ぷらなら生のままで揚げてよいが、あくのある若芽なので、ほかの料理のときは、塩水で軽くゆでてから冷水にさらすと、あくがだいたい抜けてさっぱりした味になる。
各種あえ物、煮びたし、油いため、佃煮、汁の実としても楽しめる。
ただし、漢名を接骨木(せっこつぼく)といい、白い花や葉が打ち身・捻挫の湿布剤、発汗・利尿などの薬用にも使われるくらいだから、食べ過ぎは禁物だろう。そうは言っても、タラの芽のようなよい香りがあるわけでもないから、いまどきニワトコの若芽をたくさん食べる人などいないだろう。小さな若芽から、早春のいぶきをちょっと味わう程度がよいのだろう。

(2001.2.5更新)

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