ノボロギク 【 野襤褸菊 】
山梨県南巨摩郡 ・1月撮影
冬でも日だまりに咲く
ノボロギクとは、なんとも気の毒な名前を付けられたものだ。べつにボロをまとったような姿をしているわけでもないのに…。むしろ、冬でも日当たりのよい道端や畑などで、花びらこそないが可愛らしい黄色い筒状花を咲かせている。基本的には春から夏の花なのだろうが、はっきり言って花は一年中咲いている。これほど季節感のない野草も珍しいだろう。案の定、ヨーロッパ原産の外来植物で、明治の初めころに渡来し、今では日本各地に広がっている。草丈はせいぜい30cmくらいまでにしかならない。いつの季節でも黄色い花に白い綿毛の穂が添えられているので、そのとり合わせには意外なおもしろみがある。
(2002年2月7日更新)
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