ヒオドシチョウ 【 緋威蝶 】 | |
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ひなたぼっこ 3月、その年のいちばん最初のぽかぽか陽気の日、ヒオドシチョウは長い眠りから覚める。このチョウは1年の4分の3は寝て暮らすという、人間様から見れば優雅な身分なのである。それも卵とかさなぎの姿ではなく、正真正銘のチョウの姿で長い休眠をする。暑くなる夏の初めから寒さの厳しい冬の間まで、このチョウはいずこへともなく姿を消してしまう。そして早春には、再びどこからともなく現れ、鎧の緋おどしをおもわせる羽を広げてひなたぼっこをする。 (2002.3.1更新) |