ホトケノザ 【 仏の座 】


東京都 東大和市 ・ 3月31日撮影

春のピンク

春先の畑や道ばたのあちこちがピンク色に染まっていることがある。レンゲソウにはまだ早いだろうに、さて何の花だろうと近づいて見ると、このホトケノザであったりする。
ひとつの花は2cmほどで小さいが、色はなんとも鮮やかで、独特の可愛らしい形をしている。向かい合った2枚の葉が茎を輪のように囲み、その上に花を乗せている。葉がいかにも仏像の蓮華座に似ているので、“仏の座”の名がついたという。
ほかにサンガイグサ(三階草)の別名もある。こちらは花が段々になってつくことからの命名のようだ。
春の七草のひとつにも、「ほとけのざ」という草が挙げられているが、それはコオニタビラコというキク科の黄色い花で、まったく別の植物である。

それにしても、春はなんという速さで訪れるのだろう。桜のつぼみもふくらみ始めたかと思っていたら、あっという間に花が咲き始めてしまった。季節は歳ごとに足早になるような気がしてならない。

(2001.3.27更新)

 

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