イワウチワ 【 岩団扇 】


長野県大町市・4月17日撮影

岩場で健気に咲く

春まだ浅い山の木陰や岩場などで,イワウチワは淡いピンク色の花を咲かせる。真っすぐに立ち上がった花茎の先に横向きに一輪の花を付ける。草丈がせいぜい10cmほどなのに,花の直径は3cmくらいもある。
木々の下や沢筋には,まだちらほら残雪が見られるというのに,岩場や崖のような傾斜地で健気に花を咲かせる。春は平野からゆっくりと山へ登って来ている。
花の名は,この花が岩場に生えて,葉の形が団扇に似ていることからつけられたという。しかし,葉の形と大きさは地域によって差があり,北陸から近畿地方では葉の形が違うので,トクワカソウと呼ばれたりもしている。

(2002.3.20更新)

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