キクザキイチゲ 【 菊咲一華 】

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長野県北安曇郡白馬村 姫川源流・4月14日撮影

可憐な早春の使者

キクザキイチゲの花は、雪国の山地の明るい林の中などで、雪が解けたあとに咲く。よくフクジュソウの花といっしょに見かけることがある。花の大きさは3〜4cmで、色は白、ピンク、紫などがある。キクザキイチリンソウともいう。北国の山地に春の訪れを告げる可憐な使者といえるが、姿はいとおしいほどに弱々しく、日が射さないと花を開かない。そんな用心深さも持ち合わせている。長く厳しい冬を越してきただけあって、この花にはどこかしんの強さが秘められているような感じがする。

(2003.3.7更新)

 

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