ナズナ 【 薺 】

03NAZUNA-M.JPG
長野県茅野市・4月13日撮影



東京都東大和市・3月27日撮影

ぺんぺん草

春の七草のひとつ。でも、七草粥には、もっとずっと若いころの、冬を越したロゼット状の根生葉を使う。春早くから、道端や空き地、田のあぜ道や冬じゅうほったらかしにされたような畑などによく生えている。花は直径3mmほどで小さいが、ルーペで見ればアブラナ科独特の十字形花で、かわいらしい。果実の形がめずらしい逆三角形で、三味線のばちの形に似ているので、よくペンペングサと呼ばれる。むしろそちらの名の前のほうが親しみがあるのかも知れない。でも、ぺんぺん草が生えるといえば、家が没落して、うらぶれたわびしい印象がある。

(2003.3.25更新)

 表紙へ    一覧へ

inserted by FC2 system