雪解けを待って咲く
雪が解けるとまもなく、柔らかい早春の陽射しを待ち焦がれたかのように、ショウジョウバカマの赤紫色の花が咲く。 平地から高山までのやや湿り気のある草原で、地面に張りつくように広げた何枚もの葉の中心から、10〜15cmほどの花茎が伸び、
その先に3〜10個ほどの可憐な花が開く。 いちはやく春を告げる花のひとつで、平地なら3月ころから咲くが、高山では7月の夏山シーズンに見られる。 昨日21日は、お彼岸の中日だというのに、親の墓参りにも行かず、神奈川の城山カタクリの里にカタクリの花の写真を撮りに行った。カタクリはもう満開に開ききっていた。例年より10日以上早いという。ここでも、植えたものだろうかショウジョウバカマの花がちょうど咲いていた。 ショウジョウバカマという名は、「猩猩袴」の意味だそうで、花の色を想像上の動物である猩猩(体は人で顔は猿、髪が長くて酒を好む)の赤い顔に、広がった葉をその袴にたとえたものというが、どうもいまいちピンとこないのだが…。
(2002.3.22更新) |