ウグイスカグラ 【 鶯神楽 】



東京都 東大和市 ・ 3月22日撮影

薄紅色の可愛い鴬たち

春まだ浅い野山の藪のような場所で、淡い紅色の小花をちらほらとつけた低木をよく見かける。その名を“鴬神楽”という。なんとも趣のある命名である。
花は長さが1.5cmほどの筒状で、先は五つに分かれて開き、やや垂れ下がって咲く。薄紅色の花の中から黄色のおしべやめしべがのぞいている姿は可愛らしく、早春の花に似つかわしい。
別名をウグイスノキともいうが、命名のいわれや、この木とウグイスの関係はどうもはっきりしないようだ。この花の咲くような藪で、ウグイスがホーホケキョと春を告げるからなのだろうか。早春の野山でこの花を見ていると、なんとなくそんな感じもしてくるから不思議である。

(2001.3.21更新)

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