ジシバリ 【 地縛 】


山梨県南巨摩郡・ 4月10日撮影

 

 

春の野遊びの傍らで

地面を縛るとは、なんとも大げさな名前だが、黄色の可愛らしい花を支える茎は細く、丸い葉も小さい。タンポポと同じように、雨の日や夜には花をそっと閉じている。ところが、本当の茎は地面を這って四方八方に広がり、ところどころから根を出して着々と地を縛っていく。
花の大きさは直径2〜2.5cmほどで、花の茎の高さは10cmくらいになる。平地から山の日当たりのよい野原や道端などでよく見られる。別名をイワニガナともいう。
日本全国に分布する、いわゆるありきたりの春の雑草だが、春の野遊びでお弁当をひろげたときなど、傍らにこの花を見つけると、いかにも春たけなわだなあと感じる。

(2001.4.11更新)

表紙へ  ←一覧へ

inserted by FC2 system