オドリコソウ 【 踊子草 】
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踊り子の「隠れた恋」 踊り子草とは、なんともいい名前である。まず名が覚えやすい。茎を取り巻いて咲く花の姿は、輪になって踊る踊り子のように見え、いかにもその名にふさわしい。淡いピンク色の花には、春らしい華やいだ雰囲気も感じられる。ここでの踊り子とは、ドガだったか、西洋絵画に出てくるバレリーナだろうか。 でも、踊り子といったとき、今ではどんな女性をイメージするのだろう。踊り子といえば、踊りを職業とする女性なのだから、舞子や芸妓であり、舞踏家、バレリーナ、ダンサーのことだろう。まさか伊豆の踊り子はもはやいないだろうから、旅芸人一座の踊り子は思い浮かべないだろう。 さて、本題のオドリコソウは、北海道から九州まで分布し、山野の道端ややぶのような半日陰によく群生している。草の高さは30〜50cmほどで、花は4〜6月ごろに咲く。 (2001.4.28更新) |