東京都東大和市・4月撮影
所変われば色変わる
タンポポの花は黄色だとばかり思っていた。だから、野原に白い花のタンポポが咲いているのをはじめて見たとき、びっくりしたというより、どことなく違和感をおぼえた。そう感じる人は、たぶん中部地方以北で育った人だろう。西日本へ行くと、白い花を咲かせるこのシロバナタンポポのほうが多いそうだ。“所変われば品変わる”というか“所変われば色変わる”である。花は開くと直径4cmほどにもなり、タンポポのなかでは大型の種類に入る。日本全国に広がった帰化植物のセイヨウタンポポと同じように、受粉しなくても種子ができる。そのため、ゆっくりではあるが、分布を関東以北へと広げているという。現にこの写真も東京郊外での撮影である。とはいえ、まだ東京ではそう多くは見かけない。
(2002.4.8更新)
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