春の山で明るく輝く
春は街から里へ、そして山へとのぼっていく。山の林の縁や木陰で、黄金色のヤマブキソウの花が咲くと、あたりがぱっと明るくなる。 花の感じが木のヤマブキに似ていることからその名がついたというが、一重のヤマブキは花弁が5枚なのに、こちらのヤマブキソウの花は4弁である。 花の直径は5cmほどで、草丈のわりに大きい。春の陽射しをいっぱいに受けて光り輝くさまは、自信ありげで、朗らかな明るさにあふれている。 葉の形が細かく裂けるセリバヤマブキソウや、細長くなるホソバヤマブキソウもあり、5月ころまで山歩きの目を楽しませてくれる。
(2002.4.8更新) |