アズマシャクナゲ 【 東石楠花 】


群馬県 草津白根山 ・5月10日撮影

深山幽谷の花

ふつうシャクナゲといえば、このアズマシャクナゲを指すことが多い。東の国を代表する種類で、本州中部から岩手県あたりまでの深い山に生育する。特に群馬県の草津白根山の群落は、国の天然記念物に指定されていて有名。
冬は雪に埋まる山地にありながら、常緑の葉をもち、高さは2〜4mほどになる。山の緑が濃くなる5〜6月ごろ、淡い赤色の花を咲かせると、深山幽谷の緑のなかでは、濃い赤色のつぼみとあいまって、ことのほか美しい。どこか神秘感さえ漂う。それもそのはず世界のシャクナゲの宝庫はヒマラヤである。
近畿地方には、わりと低い山に生えるホンシャクナゲが多く見られ、寺などにもよく植えられている。アズマシャクナゲの花びらは5枚だが、ホンシャクナゲの花びらは7枚あり、花つきはホンシャクナゲのほうがよい。

(2002.5.20更新)

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