あれから20年
山の樹林の下に生える多年草で、4〜5月ころに花茎を30〜40cmくらいに伸ばし、紫褐色と白を配した花をたくさんつける。本来は野生のランだが、園芸品種も多く、愛好家によってよく栽培されている。
ちょうど20年前、勤めていた会社を退職した記念に、この花の株を山野草店で買って庭に植えた。それは、会社の名前がこの花の名に縁があったからだが、最初の5,6年は毎年きれいに花を咲かせてくれた。株も増えたが、いつの間にやらまったくのほったらかしになってしまい、おまけに超日影になったせいか、今年はついに2株だけが細々と花をつけていた。でも、なにもしなくても20年間も生き続けてきたのだから、立派なものだ。丈夫ということだろうが、いくらなんでも今年は株分けでもしてあげないといけないのかもしれない。
名は、横に伸びる根茎が、エビの腹部のような形をしているからだという。
(2003.5.12更新)