クサノオウ 【 草の黄 】 

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東京都東大和市・5月撮影

有毒の黄色い4弁花
春もたけなわになると、平地の林の縁や野原、道端などで、この黄色い4弁の花を見かけることがある。花の直径は2.5cmほどで、草の高さは40〜80cmくらいになるから、けっこう目立つ。全体に毛が生え、白い粉をふいたような姿をしている。茎や葉を折ると黄赤色の液汁が出るので、なんとなく気持ち悪い感じもする。案の定アルカロイドをふくむ有毒植物。でも、毒が用い方によって薬になるように、この草も腫れもの、虫さされ、いぼ取り、胃病などの民間薬だった。漢方でも白屈菜(はっくつさい)と呼ばれて用いられている。たくさんの薬効があることから、その名は“草の王”の意味かと思っていたら、そうではなく、“草の黄”か“瘡腫(くさ)の王”だろうという。
(2003.5.6更新)

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