シャクヤク 【 芍薬 】



東京都小平市 都立薬用植物園 ・5月撮影

シャクを止める薬草

「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とは、容姿のすぐれた女性の形容である。そう、まさにあなた! あなたのことです! いまモニターの前でこれを読んでいるあなたですよ。

シャクヤクの花は華麗で、甘美な香りを漂わせるので、よく庭に植えられ、切り花にも用いられる。しかし、その名の芍薬からもわかるように、古く奈良時代に中国から薬用として渡来した。
現在でも、その根を乾燥したものが漢方薬としてほかの生薬に混ぜて処方されている。腹痛、胃けいれんなどの鎮痙、鎮痛、また、痛風や婦人病などにも用いられる。芍薬の字も、癪(シャク)を止める薬という意味から起こっているという。
花はふつうは一重咲きだが、八重咲きの園芸品種もある。並び称される牡丹は落葉低木で、こちらの芍薬は冬には地上部の枯れる多年草である。

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(2002.5.10更新)

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