キヌガサソウ 【 衣笠草 】

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長野県白馬村 栂池自然園・7月4日撮影

傘状の葉を“衣笠”に

キヌガサソウは、亜高山帯の樹林やその林の縁の湿り気の多い所に群生し、6月から8月ころ、直径6cmほどの白い花を咲かせる。白い花びらは花弁のように見えるが、萼の変化したもので、ふつう8枚がきれいに広がる。純白の花は山の中にありながらも気品を漂わせている。でも、やがて赤みを帯び、夏の声を聞くころには淡い緑色になり、いつまでもその姿を残している。
葉もふつうは8枚だが、7〜10枚ほどが輪状に広がり、なかなか立派な姿を見せる。衣笠草という和名は、傘状に広がる葉の形を、昔、貴人に後ろからさしかけた衣笠に見立ててつけられたという。

2003.6.16更新)

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