ヒルガオ 【 昼顔 】

 

東京都 東大和市 ・ 7月10日撮影

 

夏の昼下がりにも清々しく

朝顔、夕顔があるように、昼顔の花もある。そういえば、夜顔もあるんだった。夏の顔の中では、ヒルガオの花がいちばん小さく、さらに小ぶりのコヒルガオという種類もある。
ヒルガオは、野原や道端でつるを伸ばして木や垣根に巻きつく。7月初めころから、淡いピンク色で直径5〜6cmの漏斗形の花を咲かせる。その名のとおり昼下がりにも花は開いていて、暑さを忘れさせてくれる。どこか清々しさがある。
『万葉集』でカオバナ(容花)と呼ばれているのは、ヒルガオのことだろうといわれている。容(かお)とは、美しいという意味だが、畑などにはびこり出したら、抜いても抜いても生えてきて、手に負えなくなる。種子はめったにできないのに…、案の定、地下茎でふえるそうだ。

(2001.7.15更新)

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