シモツケソウ 【 下野草 】
山梨県 南巨摩郡 櫛形山 ・ 8月9日撮影
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煙るように咲く
夏の山の草原や林の縁で、泡立ったような淡いピンク色の花が、一面に咲いていることがある。シモツケソウである。草たけはふつう70cmほどだから山道で腰をおろすと、目の前に無数の小さな花が手にとるようによく見える。花びらよりも長いたくさんのおしべが広がり、花は煙るように泡立っている。小さくて丸いつぼみとの対照が何とも美しい。 静寂とした山道では、ウグイスの声がしきりに聞こえ、この花は幻想的な雰囲気にさそう。
(2001.7.10更新) |