コウホネ 【 河骨 】
神奈川県 箱根湿生花園・7月撮影
清々しい水辺の黄花
盛夏には、水辺の花はことのほか美しく、清々しい。池や川のほとりの木陰に腰を下ろし、水面を渡ってくる風を頬に受けていると、夏の暑さを忘れる。
コウホネは日本の池沼、湖や小川でふつうに見られる水草である。花は夏らしい明確な黄色をしていて、直径は4cmほどある。花よりも水上に浮いた葉が涼しさを演出しているのかも知れない。名前はどことなく聞きなれない感じがするが、根がハスに似て骨のように見えることから名付けられ、“河骨”と書く、と聞けば、うなずけるだろう。水面に、なにやらあやしげな黒い雲が現れてきた。
(2002.8.14更新)