ミヤマダイコンソウ 【 深山大根草 】
山梨県北岳・8月4日撮影
高山の陽気な花
夏の高山に登ると、だれが植えたというわけでもないのに、いたるところにたくさんの高山植物の花が咲いていて、ふと不思議な気持ちにさせられることがある。自然は、緑と花と、虫や動物たちであふれているのだから、まあ、当たり前といえば当たり前のことだろうが、よくよく考えてみると、やはり不思議である。なぜ、そこにその花が咲いているのか。また、なぜ、こんなにたくさんのいろいろな花が咲いているのか…。わたしたちのあずかり知らぬところで、もしかしたら何者かが種をまき、育て、花を咲かせて楽しんでいるのかも知れない、なんて思えてくるから、これまた不思議である。
ミヤマダイコンソウは、高山の岩場などでよく見かける普通の高山植物。濃い黄色の五弁の花はよく目立ち、青空にはえる。黄色の花には、明るく陽気なたくましさが感じられ、気持ちを励ましてくれる。
(2002.8.20更新)