ヤナギラン 柳蘭 】 

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長野県鹿島槍高原・7月26日撮影

夏の高原の“女王”

夏、本州中部の高原に行くと、山荘の周辺や日当たりのよい草原などで、紅紫色のヤナギランの花が、一面に咲き乱れている光景によく出会う。茎は真直ぐにl本伸びて高さ1〜1.5mほどになり、柳に似た葉を四方に広げる。花は直径2〜3cmの四弁花で、穂のようになって下から上へと咲いていく。鮮やかな花の色といい、草原に咲き乱れる姿といい、まさに夏の高原の“女王”の名にふさわしい。
夏休み中の麓の少女たちだろうか、胸いっぱいにこのヤナギランの花を摘み、なだらかな山道を駆けるように下っていった姿を見かけたのは、今ではもはや夢としかいいようがない。

(2002.8.4更新) 

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