長野県北安曇郡池田町 大峰高原 ・10月14日撮影
錦に枯淡をそえる
ファインダーをのぞいていると、カメラのレンズも、こちらの眼までも、赤く染まってしまうのではないかと思えてくる。ニシキギの紅葉の赤色はそれほどまでに深い。その名を錦木と書くのもうなずける。 山野に自生し、高さは1〜2mくらいになるが、庭にも植えられる。枝には翼と呼ばれる独特のコルク質のひれがあり、これが枯淡の風情をかもし出すので、生け花にもよく用いられる。それにしても、枝にギザギザのひれができるとは、変わっている。 この木の方言名には、カミソリギ、ホウチョウギ、トリトマラズなどがあり、これまたおもしろい。
(2001.10.22更新)
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