アワコガネギク 【 泡黄金菊 】
山梨県北巨摩郡須玉町増富鉱泉 ・11月3日撮影
季節を惜しむ黄色の野菊
晩秋から初冬の野山では,黄色い花びらの野菊の花がよく目立つ。アワコガネギクもそのひとつで,日当たりのよい山麓や土手などに見られる。花の直径は1.5cmほどと小さいが,その名のように黄金色の花が茎の先に泡立つように集まって咲く。 アワコガネギクは,1年の野の花暦では,いちばん最後に咲く花のひとつのせいか,花の色はいのちの季節を惜しむかのようにかがやく。黄色い野菊の花のざわめきが遠のいていくと,野山はあわただしく冬じたくを始める。 この花には,京都東山の菊渓(きくたに)にちなんで,キクタニギクの別名もある。
(2001.11.4更新)
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