イチゴの葉と霜【 苺 】


長野県北安曇郡・12月撮影

早朝の白い縁どり

冬の朝は、ぬくぬくした布団の中でいつまでも寝ているほうがそれは好きだ。でも、ときどき何を思ったのか、のこのこ起きだして外に出掛けることもある。朝早くの散歩はそれなりに楽しい。身の引き締まるような寒気の中、朝日をありがたいとしみじみ感じる。野や畑には一面に白い化粧でもしたかのように霜がおりている。
霜は、物に接触している空気中の水蒸気が冷やされ、氷になって物につくためにできる。特に夜間の放射冷却現象が強く、風の弱い晴れた日の夜明けごろにできやすい。イチゴの葉の場合は、葉の縁から水蒸気を蒸散するので、それが凍って白い縁どりのようになるというのだが、この写真がはたしてそれかどうかは、ちょっとあやしい。

北海道の方から、「露地植えのイチゴ自体をあまり見たことがないんです」と、メールをいただいた。いつもありがとうございます。そういえば、そうですね…。露地植えのイチゴなど、もはや日本の農村から消え去りつつあるのかも知れません。ハウス栽培の食べ放題イチゴ狩りはよく見かけますがね。これに挑戦するときは、必ずイチゴミルクをポケットにしのばせて入りましょう。ミルクさえあれば、かなり食えます。でも、アレって、結局は食べすぎて、当分イチゴを見るのもイヤになりますね。

(2001年12月25、26日更新)

一覧へ

inserted by FC2 system