オニグルミの冬芽 【鬼胡桃】
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木の精の顔 冬になると、木の精が顔を出す。葉の落ちた木の枝先から、小さな可愛らしい顔をのぞかせ、あたりのようすをうかがっている。1cmにも満たないほどの小さな顔だが、よく見ると動物や人の顔にそっくりで、なんだか不思議な気分にさせられる。やはり木の精が顔をのぞかせているのだなと思えてくる。 写真のオニグルミの木の精は、羊のような顔をしている。冬芽の下には何頭もの羊が顔をのぞかせ、こちらをじっと見ている。ときにはにこやかに、またときにはきょとんとして…。 この木の精の顔は、落葉した葉の柄がついていた跡で、葉痕という。目や□や鼻のように見える部分は、水や養分が通っていた管(維管束)の断面の跡である。 (2000.12.19) |
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