早春の息吹
フキノトウとは、春早くに芽を出すフキの花芽のことで、正しくはつぼみを指すのだろうが、写真のような花になっても、まあ、そう呼ばれている。 山地や北国では、まだまわりに雪の残るころからいちはやく芽を出す。薄緑色の苞が開くと、花の丸い集まりは、まさに春の息吹そのもののように顔をほころばす。 フキは野の花というより、山菜として知られ、ほろ苦い味と香りが早春の味覚として好まれている。フキノトウを刻んで味噌汁に放ったり、味噌と和えて蕗味噌にし、酒の肴とすると、ああ、また春が来たんだなあ〜と毎年思う。
(2002.2.28更新) |