ワビスケ 【 白侘助 】 |
侘,寂の世界 |
ツバキの仲間のなかには,いわゆるワビスケと呼ばれる1群がある。このグループは,自生は知られていなし,日本への渡来や品種の作出がはっきりわかっているわけでもないそうだ。ヤブツバキとチャの雑種から出たのではないかといわれているが,出自はいまだ謎に包まれている。このシロワビスケをはじめ現在のいろいろな園芸品種は,古い品種の胡蝶侘助から作り出されてきたのだろうといわれている。 シロワビスケの花は,一重の猪口(ちょく)咲きで小輪。茶花としてよく用いられ,いわゆる侘び,寂びの世界をかもし出すとのことで,茶人に好まれる。 ワビスケのなかまの特徴は,雄しべが退化して葯がなくなり,子房には毛が生えていて,葉の幅が狭いことなどが挙げられる。だが,その他に,有楽(太郎冠者)や初雁(昭和侘助)などという品種もあり,こちらは雄しべや葯は退化していない。 |
(2006.3.17更新) |
ワビスケの仲間でありながら,雄しべが退化していない品種もある。その代表格がこの有楽(別名・太郎冠者)で,やや紫色のかかった淡桃色の花には色気がある。中輪一重で,筒咲きからラッパ咲きに変わる。子房に毛はあり,葉は先端が尖る。 |
(2006.3.21更新) |
有楽系ワビスケの仲間で,花はやや小さめだが,花付きがよく,木全体にこれでもかというほどにたくさん咲く。今年は,神代植物公園でそれは見事な花を見た。 |
(2006.3.21更新) |