廃墟と化した港、海辺の街
一瞬にして奪われたあまりにも多くの尊い生命
ぬぐいされない深い悲しみと歎き
荷負わされた重く苦しい現実の生活
清純な白い花よ,おまえはそのことを知っているのか
大自然はなんとむごいことをするのか…
いや、おまえを責めるのはやめよう
このいきどおりと非難の言葉は、大地の悠久の営みの前ではまったくの無力だから…
むしろ、人間も自然の中の小さな一員に過ぎないことを忘れた身勝手で傲慢な逆恨みであることを知らされるだけだから…
それでもやはり、なぜ、どうしてと、天に向かって悲痛に叫ばずにいられない
だから、静かに、魂鎮めの白い花を手向ける
合掌