ヒメギフチョウ 【 姫岐阜蝶 】

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長野県茅野市 4月13日・撮影

春の女神

山や丘陵地の雑木林に春が訪れ、木々の新芽が吹き始めるころ、このヒメギフチョウはさなぎから羽化する。1年に1度、春早くの短い期間だけ成虫の蝶となって現れる。黄色と黒の縞模様に赤い紋を配した翅をやさしく、どこか弱々しげに動かして舞ったかと思えば、カタクリやスミレの花に止まって吸蜜する。その出現時期と美しい姿から、似た種類のギフチョウとともに“春の女神”と呼ばれている。本州中部以北と北海道にとびとびに分布しているが、毎年蝶マニアに拉致され、また,開発によって食草のウスバサイシンが減ったためか、近年はかなり少なくなってしまった。

(2004.4.1更新)

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