キジムシロ 【雉筵 】 

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山梨県南巨摩郡 4月・撮影

奇数羽状複葉

葉と黄色い花が放射状に広がって咲くようすが、キジの座る円座(丸く編んだ敷物)のように見えるのでその名が付いたという。葉は奇数羽状複葉(わかりますよね)で、小葉は5〜9枚で、頂小葉がいちばん大きく、下部ほど小さい。このような葉の特徴を知っていれば、似ている花とまちがえることはないだろう。さらに、根元から横に伸びる匍匐茎(ランナー、ストロン)が出ないこともね。日当たりのよい野原や草原によく生える多年草。
似ている花は、ミツバツチグリ、ツルキンバイ、ヘビイチゴなど。

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春よ、どうしてそんなに急ぐのだ。まだ4月だというのに、きょうは初夏を通りこして、夏のような陽気だった。季節よ、われわれがすでに見捨てられた存在であることは知っているが、さりとて、時よ、己を追いこしてまでして、どこへ行こうというのだ。あなたのまなざしは、どこを見つめているのだ。未来はあるのか。

(2004.4.22更新)

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