エイザンスミレ【
叡山菫 】 |
葉が切れ込む 葉が切れ込むスミレは,日本にはこのエイザンスミレとヒゴスミレ,ナンザンスミレ(対馬にだけ自生)が知られている。エイザンスミレは別名をエゾスミレというが,分布は本州,四国,九州で,北海道には自生していない。eizanをezoと名前の聞き間違えと付け違いがあったのだという。山の木陰のやや湿りけのあるような所に生え,ふつうに見られる。 葉は基本的には3裂だが,両端の小葉がさらに裂けて鳥足状になるので,一見5裂のように見える。似ているヒゴスミレは葉が細く裂けるが元は5裂になっている。エイザンは3裂,ヒゴは5裂と覚えるというが,実際にはわかりにくいものも見かける。 エイザンスミレの花は,直径が2cmほどあり,白やうっすらと淡紅紫色を帯びたものがある。葉の形でまず人目を引くが,花はスミレとしては大きめで,花付きと色合いのいい株に出会えば,やはりほれぼれとする。今年はまだ高尾山に行っていない。行けないかも知れない。 今ちょうどサクラの花が満開です。記録的な暖冬でしたが,開花は去年とだいたい同じくらいです。この世のものとは思えないような美しさです。 |
(2007.4.1更新) |