帰化植物
最近、なぜか帰化植物がよく目に入る。しかも名前を知らないものばかり。やっとオイラの植物観察にも、グローバル化の波が押し寄せてきたのだろうか…。なんて考えてはみたが、まあ、それはまったく関係ないな。また、外国から来た植物が、最近急に増えたわけでもないのだろうから、こちらの目の問題だろう。視点が少し変わってきたような気がする。変な言い方かも知れないが、目新しいものが目に入るようになり、未知のものにもちゃんと目が止まるレベルになってきたのかも知れない。
まあ、そのへんのところはさておき、ハルザキヤマガラシはセイヨウヤマガラシとかフユガラシとも呼ばれ、戦後日本に渡ってきた帰化植物で、ヨーロッパ、西アジア、ヒマラヤが原産地。花期は3〜6月くらいで、草の高さは20〜90cmになり、花の直径は6〜8mm。
日本には、ヤマガラシという植物があるが、深い山の渓流のほとりのようなところに生えていて、5〜8月ころに咲く花の黄色はもっと淡く、見た目も弱々しい感じがする。
この写真を撮ったのは今年で、長野県池田町の大峰高原は、はっきりいってかなりの山の中、標高も高い。そんな場所の道路脇や土手にこの花がいっぱい咲いているのを見ると、びっくりするどころか、正直言ってちょっと異様な感じがした。ましてや名前を知らない植物だったからなおさらだった。近くに牧場があり、開発も、道路工事も進められてきたところだ。有名な、というか有名になってしまった「大楓」の真ん前にも生えていて、なんだか心配になってしまった。でも、車で5分走れば、もうそこは昔のままのいやっていうほどそのまんまの自然であった。