オニタビラコ 【 鬼田平子 】





東京都調布市 神代植物公園 5月中旬・撮影

キク科の花
4月なら高さは20〜30cmくらいだが,5月ともなれば1m近くにもなる。そして,暖かい地方では10月ころまで咲いていたりする。キク科の花は,いつもなんとなく気にかかっている花だ。それは,エングラー配列の図鑑のトップに載っているからだ。花の写真を撮り,その花について知ろうと意気込むときは,だいたい春だ。そんなときは,ポケット図鑑を見る。だから,キク科の春の花から始まることになる。まずはキク科のあの花を撮らなければ…,あの花はまだ見ていないから今年こそは…と,だが,いつの間にやら季節は過ぎゆき,結局キク科どころか「キ」だけで終わってしまう。そして,来年こそは…とあいなる。このオニタビラコの花など,どこにでも見られるありきたりの花なのに,何年過ぎたかしれない。だから,5月の追い込み更新で載せます。植物も,5月までが春です。明日から,野山は不思議なくらいにがらっと変わります。花の端境期に入ります。それにつけでも,朝から晩まで,毎日毎日,1年中,もういやというほど花の写真を撮り歩くような生活をはやくしてみたいものだ。
(2006.5.31更新)

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