ヤマエンゴサク 【 山延胡索



長野県北安曇郡白馬村神城 親海湿原 5月15日・撮影

苞にギザギザ
花のつけ根についている小さな葉(苞)にギザギザがある。似ているエゾエンゴサクやジロボウエンゴサクとはその点で区別できる。草の高さは10cmくらい。
湿原のいちばん奥,湿った空気がひっそりと森陰に寄り添うあたりに咲いていた。そこには,静かな有機の風が漂っているかと思えば,小鳥たちが無邪気にさえずり,時折大糸線の電車の音が奇妙なほどに澄んた響を伝えていた。ここはいつきても不思議なくらいに落ち着く不思議な窪地だ。
(2006.5.18更新)

表紙へ    花手帖1(1月〜6月)  花手帖2(7月〜12月)

inserted by FC2 system