マルバオアダモ【 丸葉青だも 】





群馬県富岡市 妙義山 5月13日・撮影



群馬県富岡市 妙義山 5月13日・撮影



群馬県富岡市 妙義山中腹の「大文字」 5月13日・撮影

 マルバアオダモは,別名をホソバアオダモともいう。名前の形容のしかたが「丸」と「細」ではまるっきり反対なのだから,困ってしまう。「マルバ」とは丸いという意味ではなく,葉の縁にギザギザがなくなめらかという程度の意味だそうだ。ただし,葉の縁はブルブル波立っている。葉の縁に細かいギザギザ(鋸歯)のある種類をコバノトネリコ(別名・アオダモ)という。
 新緑のまぶしいころ,白い小さな花を円錐花序に咲かせる。遠目には,まるで時ならぬ雪でも降り積もったかのように見える。妙義山中腹の「大文字」の真裏のものすごく怖いところに咲いていた。
 下の写真は,妙義山の中腹に見える「大文字」の正体。切り抜いた鉄板に白いペンキを塗っただけのものでした。ただし,写真の右側は,草がちょぼちょぼと生えているだけで,その向こうはほとんど垂直の断崖絶壁で,ものすごく怖いところだった。落ち着いて昼飯も食えたものではなかった。
 用事で近くまで来て時間が空いたので,急に登ってみたのだが,なんせいつもの穴のあいたおんぼろワォーキングシューズだったし,地図も持っていなかったし,鎖場に次ぐ鎖場で岩登りが多くて,正直言って小便ちびってしまった。奥の院までは登ったのだが,一人だったし,その先はオイラでは恐くててとても無理と,あきらめて引き返した。

(2007.5.24更新)

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