ニセアカシア(ハリエンジュ)【 針槐 】
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緑の中、甘い香りを漂わせる 緑がますます目に鮮やかになるころ、山間の川沿いなどには、白い花をつけた大きなニセアカシアの樹が目立つ。房状の花が樹全体に垂れ下がり、あたりには甘い香りが漂う。花には虫たちが集まり、せっせと吸蜜している。初夏の陽射しを受け、そこには生の営みが充満している。 地方によっては、この花をアカシアと呼んでいるが、本当のアカシアはオーストラリアやアフリカ原産のフサアカシアなどの仲間のこと。 ニセアカシアの若い花は、山菜として食べられる。さっと茹でて酢の物、天ぷらにもなる。甘い香りに初夏の味わいがある。でも、5月も末になると、かなり山の上や北国でないと、もうこわいだろう。 (2001.5.26更新) |