ヤマツツジ 【 山躑躅 】


山梨県南巨摩郡 ・5月10日撮影

 

新緑の山で燃える

みずみずしい新緑の季節に続き、山野はいっせいに赤色や朱色に染まる。5月はツツジの季節の始まりである。
自然のなかにも、いろいろな種類のツツジがある。このヤマツツジは、野生のツツジとしては、山や丘陵でごく普通に見られる。
花の直径は4〜5cmくらいで小ぶりだが、花つきがよく、花の色も、朱色、赤色、赤紫色などと、同じ種類なのに微妙にちがうものがある。
この花が咲くと、緑の山は燃えさかる炎のように表情を変える。まだ若々しい緑は、その燃える情念に抗いきれぬかのようだ。しかし、物語の結末はすでにわかっている。季節は確かにドラマチックであるが、決して奇抜なことはしない。過ぎ去ってみれば、くり返しであり、平凡そのものである。
この花の花言葉は、「燃える思い」だそうだ。

(2001.5.10更新)

 

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