タガソデソウ 【誰袖草】
6月の雨の山で
山地のやや湿った草地に生え、5〜6月ころに白い花を咲かせる。花の感じはオオヤマフスマによく似ているが、オオヤマフスマより全体に大きい。花の直径は2cmくらいあり、草の高さも30〜50cmくらいはある。茎や葉には細かい毛が生えているが、葉の先端はとがっている。白い弱々しい花は、しとしとと降る6月の雨の山に似つかわしい。名前は、「色よりも香こそあわれとおもほゆれ 誰袖ふれし宿の梅ぞも」(古今集)の古歌によるという。ナデシコ科、ミミナグサ属。
(2004.6.12更新)
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