クリンソウ 【 九輪草 】







長野県諏訪郡富士見町 入笠山 6月中旬・撮影


初夏の山の湿地に咲く
山間の湿地や沢沿いの湿った所に生えるサクラソウの仲間で,5〜6月ころに鮮やかな赤紫色の花を咲かせる。日本の野生のサクラソウのなかでは,最も大きく,高さ4080cmくらいになる。花は茎に輪になってつき,それが何段にもなって下から上に咲いていく。花の姿が寺の五重塔のてっぺんにある九輪(宝輪)に似るのでその名が付いたという。
初夏の山の若々しい緑の中で,このように鮮やかな赤紫色の花を見かけると,はっと驚かされる。まるで,そこだけ火がついて燃えさかっているかのように見える。淡紅色や白花の園芸品種もあり,庭の泉水のまわりなどによく植えられる。

(2006.6.1更新)

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