ヤマホタルブクロ 山蛍袋


山梨県南巨摩郡 ・6月22日撮影

 

おとぎの国の鐘の音が…

初夏の野山では、木陰や草地でホタルブクロの花をよく見かける。赤紫色やときには白っぽい釣り鐘形の花がいくつも垂れ下がっている姿は、どこかおとぎの国の鐘のようで可愛らしい。
しかし、この花に出会うのは、しとしとと雨の降る梅雨のころだったり、夏の真近を感じさせる草いきれの中だったりする。

子供たちがこの花の中に蛍を入れて遊ぶから、「蛍袋」の名がついたという。いかにもメルへンの世界だが、いくつもの花が垂れ下がるから「穂垂る袋」とか、花の形が火垂る(提灯)に似ているから「火垂る袋」とよばれるとか、名の由来には諸説があるようだ。

(2001.6.8更新)

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