ハヤチネウスユキソウ 【 早池峰薄雪草 】

 

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岩手県早池峰山 ・7月15日撮影

日本のエーデルワイス

ヨーロッパアルプスを象徴する花にエーデルワイスがある。エーデルワイスとは、“高貴な白”という意味である。日本の高山にも夏になると、エーデルワイスと同じウスユキソウの仲間が花をほころばせる。
高山帯の岩間や礫混じりの草地に生え、その姿は、白い綿毛に包まれた苞葉を放射状に広げるので、いかにも白い星形の花のように見える。でも、花は中心の黄色い部分だけで、そこに数個の小さな花が集まっている。
日本のウスユキソウの仲間のなかで、ヨーロッパのエーデルワイスに最もよく似ているのは、岩手県の早池峰山にだけ見られるハヤチネウスユキソウだといわれている。草丈も10〜20cmほどになり、花のように見える苞葉の直径も4,5cmくらいもある。ほかのウスユキソウより大きく、立派な姿をしている。それにつけても、ハヤチネウスユキソウとは、なんというたおやかな名であろうか。

(2002.7.24更新) 

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