ミミコウモリ 【 耳蝙蝠 】

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秋田県 森吉山 7月20日・撮影


葉が蝙蝠に似る

先日登った秋田県の森吉山で、このミミコウモリの大群落を見た。登山コースの森吉スキー場の上部の草原に生え、白い小さな花を付けはじめていた。
はじめはてっきりよく似たカニコウモリだと思っていたが、登るにつれ草の高さが1m以上にもなり、いくらなんでも大きすぎるぞ。しかも草原に一面に生えているようすは、どう見てもカニコウモリのイメージとは違いすぎる。亜高山帯の針葉樹林下や林の縁などの薄暗いところにに生えるカニコウモリより、はるかに大きく、逞しい感じがした。本当にカニコウモリなのだろうか……。
気になったので、帰ってから図鑑を調べたら、ミミコウモリという種類のあることを知った。葉の基部が耳状になって茎を抱く特徴があるそうで、写真の右下のほうにそのようすがちゃんと写っていた。葉や茎の写った引いた写真も撮っておいてよかったと思った次第。
それにしても、この葉はおもしろい形をしている。蝙蝠がぱたぱた飛んでいるように見える。最近は、草木をじっと見ていると、花より葉の形や姿に、よくできているなあと感心させられ、惹かれることがある。

2003.7.29更新

 
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