ミネザクラ 【 峰桜 】

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新潟県火打山 7月22日・撮影

深山で春を振りまく

サクラといえば、春の花と決まっているように思いがちだが、高い山に咲くサクラは、夏山シーズンの始まる7月ころによく咲いている。このミネザクラは、5〜7月ころに花が咲くとされているが、新潟県の火打山の中腹では、7月も半ば過ぎに咲いていた。薄紅色のやや小ぶりな花は、下界のサクラのような華やかさこそないが、ひかえめで上品な可愛らしさをあたりに振りまいていた。でも、夏山登山では、この花を見る樹林帯あたりが登りは急で展望もなく、いちばん苦しい。だからこの花は案外真面目に撮らないで通り過ぎてしまうことが多い。
ミネザクラは、本州中部以北と北海道に分布し、深山から高山に生え、ふつう高さが2〜3mくらいのものが多いが、図鑑よれば幹の高さは1.5〜7mとなっている。花柄に毛が生えていないのが特徴。別名をタカネザクラ(高嶺桜)ともいう。

2003.7.8更新

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